どうも社会人ブロガーのしゅうじん(@syu__zin)です!
今回、僕が訪れた指定過疎地域は、長野県にある大鹿村という場所になります!
静岡県と隣接した場所で、村の面積の95%以上が山林原野を占めています。
そこにはどんな人がいて、どんな食べ物があって、どんな人がいるのか一日宿泊してきたので大鹿村で感じた事を書いて行きたいと思います!
目次
大鹿村とはどんな村なのか
大鹿村は、”日本で最も美しい村”として人の手がほとんど加わっていない自然豊かな村になっています。
そのため、自動販売機も数少なく、コンビニは一店舗もありません!
宿泊をする場合は、大鹿村に立ち寄る前に軽食や歯ブラシなどの準備をしておくことをお勧めします!
村に行くには長野県の松川インターから降りて59号線を走っていきます。
すると、民家や建物が無くなり舗装された道路が山奥に続く道になって行きます。
そのまま車で約30分ほど走り、大鹿トンネルを抜けると大鹿村に到着します。
そこでようやく民家が現れ、人の気配を感じることが出来ます!
大鹿村を代表する特産物
・塩(山から湧き出した塩)
・ブルーベリー
・鹿肉
観光案内所のオススメ
僕が村に着いたのは19時頃だったので、すでに観光案内所のある道の駅”歌舞伎の里大鹿”は閉まっていましたが、宿泊予定だったので翌日行って来ました!
民泊した場所については後程書いています!
観光案内所にあるパンフレットを持って受付の人に、行った方が良い場所を訪ねてみるといくつか教えてくれました!
鳥倉山
鳥倉山は、2023mの高さがある山で自然を感じる事が出来ます!
また、山にはキツネ、ハクビシン、キジ、シカなどの野生動物と出会う事もあります!
僕は道路に出てきたハクビシンとキジを見ることができましたが、登山で山に登る方はより多くの動物と遭遇するかもしれません!
時折、森の隙間から抜ける景色が綺麗だった・・・
北川露頭(きたがわろとう)と安康露頭(あんこうろとう)
(写真は北川露頭)
大鹿村にある152号線沿いにあるのが”北川露頭”と”安康露頭”になります。
まず、露頭ってなに?って思いました。
露頭とは、野外において地層・岩石が露出している場所。
海岸の崖、河床など自然な場所のほか、林道などの切り割り、工事現場など人工的に露出している場所も含む。
鉱山では、鉱物が露出している面を指すこともある。
出典:ウィキペディア
なんでそんなに露頭がオススメなのか気になる所ですよね。
それには理由がありました!
まず、大鹿村には”中央構造線”という大きな断層があります。
この"中央構造線"は、関東から九州に伸びる長大な断層で、今の日本を生成した地盤として重要な地質境界になっています。
大鹿村には、地質境界としての中央構造線が露出している場所が2か所あります。
その場所が"北川露頭"と”安康露頭”になり、非常に貴重な断層を目にすることが出来ます!
地層や岩石などが好きな人にはたまらない場所となっています!
夕立神パノラマ公園
南アルプス・中央アルプスを360度パノラマで景色を楽しむことが出来る展望台です!
正直、大鹿村に来たらここは外せない絶景スポットだなーと感じました!
展望台に山の名前が書いてある写真があるので、山を見比べてみるのもいいかもしれませんね!
天空の池
出典:大鹿村
これまた国道から山道に入った場所にありますが、”天空の池”と呼ばれる池があります。
この日は土砂崩れで通行止めになっていて、行くことが出来なかったけど空の景色をまるで鏡のように映し出してくれる池を見る事が出来ます。
中央構造線の影響なのか、この地域は地滑りが起きやすい地域になっています。
過去には大きな地滑りで多くの犠牲が出ています。
出典:大鹿村
その他に立ち寄った場所
観光案内所でオススメされた場所以外は、自然を満喫する以外そんなに見どころはないよ~と言われてしまいましたが、ここからは自分なりにパンフレットとにらめっこして行先を決める事に。
中央構造線博物館
中央構造線について全くの無知な僕ですが、大鹿村を知るにはかなり重要なポイントだと思ったので行ってみる事に。
館内の情報はこちらっ!
一般 | 大人 | 500円 |
中高生 | 200円 | |
小学生 | 無料 | |
団体(20人以上) | 1人300円 | |
年間利用(1年間有効) | 1人1500円 | |
閉館日時 | 水・木・金・土・日曜日 午前9時30分~午後4時30分 |
館内には学芸員がいて、詳しい説明とかもしてくれます!
ただし、水曜日、木曜日は学芸員が原則不在となるのでご注意をっ!
中央構造線とは何ぞや?という疑問に応えてくれたり、岩石の形成の話などもしてくれます。
たまたま僕が行った時にはお客さんが1人いたんですが、ブラタモリで石の特集をやっていて気になって来たと話していました。
僕も全く石には興味はありませんでしたが、館内を回るうちに石に対する想いが少し変わりました。
火で溶かされ冷えて出来た石や、海中のプランクトンから出来た石とか。
岩石の事を知ればまた魅力を感じずにはいられなかったよ!
ろくべん館
中央構造線博物館のすぐ後ろにあるのが”ろくべん館”になります。
ろくべんとは、1人用の弁当を意味しています。
昔は歌舞伎の見学の際に、弁当を広げて近隣の人達と交流していたと言い伝えられています。
話を戻して、ろくべん館の入場料は中央構造線博物館と同じで、どちらか一方の入場料を支払えば”ろくべん館”と”中央構造線博物館”を一緒に見て回ることが出来ます!
ってことはどちらも回らないと損だよねっ!
先程のチケットを見せて中に入る。
そこで、僕が一番気になっていた言葉が目に飛び込んできた。
「なぜ、このような山深い土地に人が住むようになったのか」
コンビニもなく、買い出しに行くにも車で30分ほど掛かるのに何故なんだろうか。
そう思っていたのでその歴史を知る為にも建物に中に入って行った。
郷土資料館なので、当時の衣服や農具などが展示されていました。
さらに奥を覗くと当時の民家も再現してあり、中には馬小屋もあった。
地面が傾斜な所が多く、広い部屋の作りには出来なかったそうですが、それでも生活には欠かせない馬の為に馬小屋を作っていたそうです。
経緯は不明となっていますが、京都発祥の歌舞伎が深く根付いた地域になっていて、現在も春と秋に歌舞伎公演が行われています!
食事処”するぎ農園”
大鹿村を回り、そろそろお腹も空いてきたので食事にしたい所。
地元では鹿肉を使ったカレーを味うことで来ますが、、、、
今回お昼に行って来たお店はこれまた山を登ったところにあるお蕎麦屋さんです!
土地が余っているせいなのか分かりませんが、結構家も離れている場所が多く感じました。
人との距離感を大事にしているのかなーとも感じますが、接してみるとそうでもないです!笑
店内はこんな感じだよっ!
さて、お店に入りメニューを確認。
和紙で書かれたメニュー表も味があってまた良いです。
(写真撮影が下手で申し訳ない・・・)
僕は手打ちそばと大鹿セットを頼むことに。
そしてきたのがこちらっ!
偽りなしで天ぷらも蕎麦も美味しかった!!
そして天ぷらに付ける山から採れた塩が個人的に濃い味で好きだった!
塩を褒めてどうすんだって思うかもしれませんが、特産品に選ばれてるぐらいなんですよ!
宿泊した宿”あたらしや”
最初に大鹿村に来た時の時刻は19時。
村は静まり返ってどこもお店はやっていませんでした。
ギリギリで宿を取り、泊まったのが民宿の”あたらしや”でした!
写真では中々伝わりにくいけど、田舎の民宿という感じで寝床を見てテンションは上がってしまいました!
橋の下を覗くと川が流れています。
この川のせせらぎを聞きながらぐっすり眠ることができたよっ!
早めに連絡を入れて置けばきちんとした食事がありましたが、出来合のご飯を用意してくれました!
ご飯はカレーや、家庭菜園で採れた食材でした!
コンビニが無かったので晩ごはんなしになる所、ありがたかった・・・
そして、ご飯を食べながら身の丈話をしていました。
また、修学旅行や農業体験でよく学生が泊まりに来てると話してくれました!
こんな感じで旅先の人の話や大鹿村のオススメの場所なんかも教えてくれたよっ!
そして翌朝、出発前に梨とブドウをくれました!
さいごに
今回は長野県にある大鹿村に行って来ましたが、人の手が多く付けられていない自然豊かな場所でした!
今はまだ自然がありますが、名古屋と東京を繋ぐリニア中央新幹線の開通の為に工事が進められています。
それに対して、土砂の処理や土砂崩れを起こした事による地元民の反発がありますが、大鹿村はどうなっていくのか。
自然をこわさないように、地元民の方々がちゃんと納得できるような形になればいいなと思います。
そして、大鹿村は宿泊施設も10か所以上もあるので、登山や魚釣りなどの目的に合わせた宿を選べるのも良いポイントだなと思いました!
山深い地域でリラックスしたい方、登山やトレッキングをしたい方にはオススメな地域になっているので、気になった方は是非足を運んでみて下さい!
別の記事でも指定過疎地域について書いているので良ければご覧ください!
【指定過疎地域】石川県の最先端にある能登半島・珠洲市に行って来た
【指定過疎地域】岩手県にあるカッパが棲む遠野市に行ってきた!
ここまでお読みいただきありがとうございました!