バイクは気軽にどこでも走れる楽しい乗り物ですが、出先でのトラブルにも気をつけたいところ。
万が一の事故やトラブルが起きた時に、頼りになるのが任意保険ですが、バイク乗りの加入率は4割程度になっています。
先日ですが、個人的にツーリング先でタイヤがパンクしてしまったので、初めて自動車保険のロードサービスを利用しました。
今回はあると助かるバイクのロードサービスについて紹介していきます。
目次
バイクのタイヤがパンクしてしまった理由と状況について
この記事を読んでいる人の中には、まだタイヤのパンクを経験していない人もいるかもしれません。
まず、どのような状況でパンクしてしまったのか説明していきます。
山道を走行中に金属片を踏んでしまった
今回は東京都にある奥多摩周遊道路に向かう途中で、金属片を踏んでしまいパンクをしてしまいました。
道路は山道でしたが、割と整備されている道路だったので「パンクしそうな荒れた道」ではありませんでした。
「どこで踏んでしまったのだろうか?」と思いましたが、駐車場でタイヤで何かを踏んでしまった違和感を感じた時ではないかと思いました。(正確には分かりませんが…)
特にその時は気にすることなく、「少しタイヤが滑るかも…_」と思いつつ目的地である道の駅まで走らせることに。
駐車場に停めている時にパンクに気付く
タイヤに違和感を覚えながらも目的地に到着。
休憩を終えてバイクに跨り発進しようとした時に、他のバイク乗りの方から「後輪タイヤの空気が抜けてますよ!」とお声掛けをいただきました。
バイクから降りて確認してみると、後輪タイヤはパンクしている状態。
新車で購入したバイクでまだ3000キロも走行していないのにパンクは悲しかった。
タイヤを見てみると、見事な金属片が刺さっていた。
タイヤ交換した後に取れた金属片
修理キットで対応してみる
当時は修理キットを積んでおらず、周りに居た方が修理キットでエアーを入れてくれるなどの対応をしてくれました。
釘とは違い損傷が大きかったため、修理キットでは自走できるまでの処置はできませんでした。
あの時は、見知らぬ僕のために処置をしていただき本当にありがとうございました。
自走不可になったため、任意保険のロードサービスを手配する
自走出来なくなったのは山の中のため、処置が出来そうな最寄りのガソリンスタンドまでの距離は約20キロ。
空気の抜けたバイクをそこまで押していくことはほぼ無理です。
そんな時に頼りになるのがロードサービスです。
【バイク任意保険は入っておくべき】ツーリング事故にあってからでは遅いから
ロードサービスを手配する方法と手順
基本的なことですが、ロードサービスを利用するにはロードサービスを行ってくれる任意保険に加入する必要があります。
値段も安価で、僕自身もタイヤがパンクしたことをきっかけにお守り程度に携帯しています。
その他にもまだ任意保険やJAFなどに加入していないという方は、この機会に任意保険のお見積りをしてみてはいかがでしょうか。
僕はアクサダイレクトの任意保険に加入していたので、ロードサービスを利用することができました。
ロードサービスを利用する前に、まずはバイクを引き取ってもらえるバイク屋に事情を説明し連絡を入れる。
次に任意保険会社に連絡し、ロードサービスでレッカー移動を依頼します。
その時に必要になる情報は以下になっています。
・保険契約者の情報
・車体情報(車種やナンバー)
・現在地
・レッカー移動の受け入れ先情報(バイク屋など)
・違法改造していないか
・帰宅ルートの確認(自宅やバイク屋など)
ロードサービスの内容によりますが、距離に関係なく無制限にバイクを運んでくれることもありますが、50キロまでは無料といったこともあるので注意しましょう。
ロードサービスでバイク引き取りを依頼したら、状況によりますが2時間程度待つことがあります。
レッカー車が到着したら、書面にサインをして運が良ければそのまま最寄りの場所まで乗せていってくれます。
バイクの積み込みが終われば、帰宅までに掛かった金額が分かる領収書を保管しておきましょう。
自動車保険のロードサービス内容について
ロードサービスでは、レッカー移動以外にも充実した内容になっていますので、バイクに乗るならお守り代わりに加入しておくことをオススメします
・レッカー移動
・修理後車両搬送費サポート
・帰宅費用サポート
・宿泊費サポート
・車両トラブルサポート(ガス欠時、ガソリンの給油、バッテリー異常の対応など)
・ペット宿泊サポート
・玄関鍵開けサービス
バイクに乗っている時に起こりえるトラブルに対応していることはもちろん、玄関の鍵開けサービスなどもあります。
後日の対応や手続きについて
ロードサービスを利用したあとですが、受けたサービス内容によって変わることもあります。
今回は僕が実際に利用したレッカー移動での手続きについて説明していきます。
まず、レッカー移動後にタクシー移動してバイク屋に向かいました。
僕の場合はバイク屋までが第一目的地になったので、ここまで来るのに掛かった交通費が請求できる内容になります。
・タクシー代:12,000円
・電車代:420円
・合計:12,420円
これらの金額を保険会社に請求することができます。
当日帰宅が困難な場合は、一泊分の宿泊費の請求することができます。
請求するには、後日郵送で送られてくる用紙に移動先などの必要事項を記入し、交通費の領収書を貼って投函します。
保険会社の方で手続きが終われば2週間程度で振り込んでもらいました。
※自動車事故ではないので、保険の階級が下がることはありません。
今回の保険ではレッカー移動の制限が50キロまでだったため、超過した分のレッカー代を支払うことになりました。
超過分の金額は、13,000円と結構な金額になりました。
ロードサービス加入のメリット・デメリットについて
実際に自動車保険付帯のロードサービスに加入していますが、メリットとデメリットはあるのでしょうか。
デメリットについては、使わなければお金が無駄になってしまうこと以外ありません。
メリットについては保険内容のサービスを利用でき、万が一のトラブルにも対応できる点です。
ソロツーリングで自分だけ困るのは納得できますが、誰かとツーリングに出掛けている時に事故を起こしてしまい、対応がグダグダになってしまってはさらに迷惑を掛けてしまいます。
ロードサービスに加入していれば、すぐに対応できるので備えておくことをオススメします。
ロードサービス業者の比較
ロードサービスや任意保険に加入していない方も、すでに加入している方も定期的に見直してみましょう。
サービス内容と料金が違ってきますので、自分に合うものを選びましょう。
ロードサービスが付帯される任意保険会社
会社 | 料金 | レッカー無料範囲 | 帰宅困難時の対応 |
任意保険に含まれる | 50キロまで無料 指定工場まで運ぶ場合は距離無制限 | 帰宅交通費 宿泊費全額サポート | |
任意保険に含まれる | 50kmまで無料 指定工場まで運ぶ場合は距離無制限 JAF会員はJAFへ取次が可能 | 帰宅交通費 宿泊費全額サポート | |
任意保険に含まれる | 100kmまで無料 指定工場まで運ぶ場合は距離無制限 | 帰宅交通費 宿泊費全額サポート | |
任意保険に含まれる | 15万円まで(約180㎞程) 指定工場まで運ぶ場合は距離無制限 JAF会員の場合は距離無制限 | オプションで利用可能 ※宿泊費は1万まで ※帰宅費は2万まで | |
任意保険に含まれる | 15万円まで(約180㎞程) | 宿泊費は1万まで 帰宅費は2万まで |
ロードサービスのみの会社
会社 | 料金 | レッカー無料範囲 | 帰宅困難時の対応 | 対応車両 |
ZuttoRide Club | ロード無制限プラン:年9,900円 フルサポートプラン:年46,790円 | 無制限 | フルサポートプラン加入者のみ上限15,000円まで対応 | 契約車両のみ対応 |
JAF | 入会金1,500円 年額4,000円 | 15kmまで無料 | なし | 契約者以外の車でも対応 |
初年度無料 / 次年度以降条件付で無料 次年度年会費として2,200円 | 50kmまで無料 | 100キロ以上遠方の場合、15,000円まで対応 | 契約者以外の車でも対応 |
何かあってからでも対応できるのが保険の強味なので、金額やプランに応じて検討してみてください。
自動車保険のロードサービスとJAFの違い
自動車保険に付帯しているロードサービスでも、パンクやバッテリー上がりの対応してくれますが、JAFでも同じように対応してくれます。
同じように見えて、JAFは自動車保険のロードサービスとは対象が違っています。
自動車保険の場合は、専用の車両のみ対象としていますが、JAFでは会員を対象にしています。
とある事故の場合を挙げてみます。
「友人の車を借りてドライブ中、タイヤがパンクしてしまい自走出来なくなってしまった場合」
■自動車保険の場合
自動車保険に加入しているが、契約車両ではないためロードサービスが適用されない
■JAFの場合
JAF会員だったので同乗していた車両だったので、JAFのロードサービスを利用できた。
この差がJAFと自動車保険の大きな違いになってきます。
その他の違いを挙げておきます。
■自動車保険の場合
・契約次第で様々な自動車事故の保険が使える
・自動車保険に付帯している
・契約車両のみ対応可能
・年に一回のみ無料で対応可能
・契約次第で距離無制限でレッカー移動可能
■JAFの場合
・自動車保険はなく、ロードサービスのみ対応
・年に何度も利用できる
・アプリで手軽に救助要請ができる
・ロードサービス要請時に、宿泊施設などの会員優待サービスが使える店舗を紹介
・レッカー移動は15キロまで無料
JAFでは自動車事故の対人対物での保険は適応できませんが、ロードサービスでは心強いサポートが期待できます。
パンクしてしまう理由
楽しいバイクツーリングはトラブルなく過ごしたいですが、それでも起きてしまうことがあります。
完全にトラブルを防ぐことはできないかもしれませんが、トラブルを避ける行動はできます。
■道路端のすり抜け走行
渋滞時や信号待ちの時に、バイク乗りがすり抜けをしている姿を見たことがあるかと思います。
バイクの特性上、車体が補足車の間をすり抜けることが出来てしまうので、危険と分かっていてもやってしまうバイク乗りがいます。
そして、道路の端には砂や異物が多く落ちていることがあります。
運悪く異物を踏んでしまい、タイヤがパンクしてしまうこともあるので異物が多く落ちている道路の端は、なるべく走らないようにしましょう。
■路肩に停める時に異物を巻き上げて踏んでしまう
路肩にはゴミが溜まりやすく、砂やゴミに隠れて釘や金属片といったパンクの要因になってしまうものが紛れていることが良くあります。
特にタイヤのパンクは後輪に多く発生しています。
その理由は、前輪で釘などを巻き上げてしまい、後輪で踏んでしまうパターンがほとんどです。
路肩に停める時は、異物を巻き上げないようにゆっくり路肩に停まるようにしましょう。
■タイヤの空気圧が低すぎる
タイヤの空気圧が低いまま走行していると、急な段差や鋭利な物に当たった時にタイヤに刺さりやすくなってしまいます。
タイヤにある程度空気が入っている時は、タイヤに刺さらず跳ね返してくれることもありますが、あまり空気が入っていないタイヤの場合は跳ね返すことが出来ずに異物が刺さってしまうことがあります。
ツーリングに出掛ける際は、タイヤの空気圧を確認しておきましょう。
■段差がある場合は衝撃を抑えてゆっくり走行する
走行時に平坦な道の場合は気にすることなく走行できますが、駐車場や道路にある減速帯を走行するときは十分な減速をしておきましょう。
特に積載が多い時や空気圧が十分でない時は、注意して走行しましょう。
安くタイヤのパンク修理の方法を知りたい
タイヤがパンクした時に思うのが、修理代でお金が掛かってしまうことではないでしょうか。
修理代と言っても、バイクとタイヤのグレードによって大きく変わってきます。
釘などの比較的損傷部分が少ない場合は、タイヤの修理キットを自分で使えば1~3,000円程度で安く抑えることができます。
同じ作業をバイク屋に依頼すると、タイヤの修理によって多少値段は変わりますが3~5,000円程度で修理してくれます。
万が一のパンクでも対応できるようにしておこう
出先でパンクした時に、ロードサービスでレッカー移動を依頼することもいいですが、ある程度は自分で対応できるようにしておきたいもの。
その方が安く済ませることができ、一緒に走っているツーリング仲間の力になることもできます。
万が一のパンク修理で役に立つ修理キットを挙げておきます。
釘などを引き抜くラジオペンチもあると、スムーズに作業が行えます。
値段も安価で、僕自身もタイヤがパンクしたことをきっかけにお守り程度に携帯しています。
その他にもまだ任意保険やJAFなどに加入していないという方は、この機会に任意保険のお見積りをしてみてはいかがでしょうか。